3-D CAD体験記
by Yoko Takeda
第5週('98 1/5〜)
先週の続き。ワイヤフレームにするとごちゃごちゃしてみにくいですね。回してみたり、拡大したり、色を変えたり。スペースボールで製品をぐるぐる回すのにようやくなれてきました。
新年を迎えまして、今週からは型設計をおこないます。
まず、型概論です。ものというのは、だいたい、樹脂を金属の型に注入して押し出してつくる射出成型、砂で作った型に金属を流し込みあとで砂をこわしてつくる鋳型、金属板にプレスをかけて形作るプレス金型、あとは直接削りだす方法でつくります。直接切削する以外は、製品モデルが完璧にできても、型設計が完璧にできないと何の意味もありません・・・なるほどなるほど。
今回の課題は、マウスの外板部品の射出成型用の型です。
まず、どうやって型割をしたらいいのかを考えます。一番単純なかたちであれば、キャビ(固定する側。製品の外観を決める)とコア(押し出す側。裏側になる。)の型を合わせるだけですが、下図のようにちょっとした形状のせいで、一部を横からスライドさせたり、どんどん複雑になっていきます。
<感じたこと>
抜けない。
製品モデルがソリッドでできているのだから、型設計は、直方体から製品モデルを引き算して、それを割って、エジェクタピンを通す穴だとか、金型に必要なわりと単純な加工をほどこすだけ・・・のはずなのですがそうは問屋が卸しません。製品設計で、苦労してつくった自由曲面上の穴だとかがあだとなって、『ブール演算できません』とか非情なお言葉がかえってきます。ソリッドから面をとりだして貼りあわせてもう一度ソリッドにしてとか、CAD君が理解できるようにいろいろ努力してもだめ。製品モデリングでなんとかつじつまをあわせたのが、型設計でしっかりと復讐されました。ああ、結局、今週は抜けなかった。
つづく